同居し続けるか、迷っている方へ

とにかく離れろと言われても

モラル・ハラスメントの事を調べると、離れるしかないという説明が多いと思います。私が家を出るときは、それしかない感じでした。実際に面談をした福祉センターでも、まず別居ですねと言われました。

それでも、別居・離婚なんて決断、すぐにできないですよね。お子さんがいたらなおさらです。私も3人子供がいたから、生活費は？学校は？やっていけないんじゃないの？となりました。

あれから4年。このブログを書くにあたって、久しぶりに「モラハラ」をネット検索してみました。そうすると、”離婚しないで上手くやる”的なサイトもそれなりにあるようです。でも…どうなんでしょうか。

私は離婚を勧めることはできません。責任が取れないからです。モラハラといっても色んなタイプがいるし、あなたの体調・収入・お子さんの有無、実家の援助の有無。本当に様々な要素が絡んで、一律にどうとは言えません。専門家でもありません。

けれども、本音を言えば、なんとか別居・離婚の方向で考えてほしいと思ってしまいます。前回の記事⇒『別居を決定的にした出来事』で引用させてもらいましたが、『何より、やり過ごすこと、かわすことに人生の大半をつぎ込』んでしまうと思うからです。

自分の気持ちを一生懸命に前向きにしても、ことごとくへし折られるような経験をしました。

今、何かあったら絶対後悔する

娘と一緒に子供番組を見ながら踊っていれば、馬鹿にしたように「何やってんだ？」「滑稽だよ、滑稽」と言われます。NHKの「花は咲く」を聞きながら家事をしていたら、「病んでるな」と言われます。たまたま行ったカフェの話で、「おいしかったか？」と聞かれたので「おいしかったよ」と言えば、「お前、甘きゃなんでもいいんだろ」と返ってきます。

自分が明るく、夫にとらわれないようにしても、向こうからガンガン休みなくチクチク言葉が飛んできます。さすがに疲れて、うっかり言い返せば、異常に逆上して無視が始まります。

これが私のしたかった結婚生活なのかな？モラハラを知り、自分ばかり責めることは無くなりました。でも、代わりに、夫の発言をやり過ごす、かわすことにいっぱいいっぱいの自分がいます。

そんなとき、隣のおばあちゃんが亡くなりました。お通夜に行ってその姿を見たときに、このままじゃダメだ！って強く思いました。もし、私が急病でこの世を去る時、そこには後悔しか残らないんじゃないか。もし、子供が交通事故にでもあって帰らぬ人となった時、私は何て子供に謝ればいいのだろう。お父さんにビクビクしたままで、いいのか。

縁起でもないことです。でも、人間いつかはこの世を去ります。なんかその時に絶対後悔すると思ったんです。夫はATMと割り切る人生もあるでしょう。けれど、私は一緒に生活するなら仲良しでいたいんです。お互いやりあうのは性に合わないし、言われっぱなしで、愚痴ばかりこぼすのも嫌だと思いました。

別居後にみた光景です。電車に男女が座っていました。男性はスマホ、女性は本を読んでいました。時折、少しお話して、目を合わせてにこっと笑い、また自分の手元に戻っていきます。なんかいいなぁと思って見ていたら、女性の薬指に指輪が光っていて「あぁ夫婦だったのか」と驚きました。優しい空気が流れていて、こんなふうになりたかったとしみじみ思いました。

なんでもない日常。庭に花が咲いたら、「花が咲いたよ」「ほんとだ」「きれいだね」そんな会話ができたら良かったのになぁと心から思います。自分のモラハラアンテナの低さにシュンとなります(-_-)