別居して一番辛かったこと

長男が「帰りたい」

一番辛かったのは、これです。パパと一緒に住んでいた時は、私と話をする際もあからさまにパパの顔色を見ながらしゃべっていました。パパとのやりとりの後、おねしょをしたこともありました。『長男の変化』

そんな長男が帰りたいと言いました。調停中に始まった面会交流で、優しくなったパパ。祖父母は何か買ってくれる。昔から仲良くしていた友達とまた遊べた。アパートみたいに狭くて気を遣うことのない、広い家と庭。戻りたくなるのもわかります。

友達に関しては、転校して翌日には同じクラスの子たちと遊びにいって、その後も上手く溶け込めたようでした。アパートに連れてくることもありました。でもまだ数ヶ月。昔からの友達との気安さとは、また別だったのかもしれません。

そもそも、夜逃げのように別居をしたので、当時はちゃんとお別れもさせてあげられませんでした。持ち物もすべて持ってくることはできませんでした。自分と子供を守るためとはいえ、辛い思いをさせたことに変わりはありません。そこに引け目を感じつつも、じゃあ戻ればとはとても言えません。

人間は辛いことを忘れるようにできているそうですね。長男もパパが怖くて、萎縮していましたが、すっかり忘れているようでした。なんとかパパの悪口にはならないように、言葉を選びながら、戻るとまた嫌な思いをするという事を伝えましたが、本人の気持ちは固いようでした。泣いちゃいけないと思いつつも、涙があふれてきたのでキッチンに行きました。

悩んだ末の答えは

どうしよう、どうしようと一晩考えて、すごく悩みながらも、それも仕方がないと思うようになりました。モラハラ本の中にも中・高校生などは親離れも始まり、自分の考えもあるため、一緒についてこないこともある。でも離れていても、母親として愛情をもって接していけばわかってくれるというような文もありました。

長男は4年生。私は良かれと思って長男を連れてきたけど、それが本人の望みでなく、自分で考えた末に戻りたいなら、戻してあげるのが幸せなのかと思いました。モラ夫と一緒に住めば、最初は優しくしてくれても、次第にモラハラが復活すると思いました。でも、また長男が私と住みたいと言えば、いつでも帰ってくればいい、そんな風に心を切り替えるしかないと思いました。

数日後、ちゃんと長男と向き合って話した結果、今のままでいいとなりました。私が泣いてしまったからか、気を遣ってくれたのか、自分の気持ちを吐き出して、案外すっきりしたのかわかりません。私はいいのかなと思いつつも、本当にホッとしました。

当時は昔の友達とは、DSのフレンド機能を使ってメッセージを送りあっていました。面会に行った時は、だいたい遊ばせてもらっていました。今現在は中学生になり、あまり会うこともありませんが、ラインでつながっていて、私にもたまに近況を教えてくれます。○○が○○(アニメ)が好きでヤバいとか、そんなたわいもないことです。

こちらでも友達に恵まれ、暇さえあれば遊んでいます。親としてはそこが一番心配だったので良かったです。真剣な顔で「帰りたい」と言われたときは、目の前が真っ暗になりましたが、頭ごなしに無理だと言わず、私も真剣に考えたからこそ、このまま残ると言ってくれたのかなと思います。

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