長男の変化

こっそり泣く

小学校から連絡がありました。長男の絵が、市立美術館に展示されるそうです。最初行かないと言っていた夫が、やっぱり行くと言いました。その後、長男は洗面所に行き、背中を向けてこっそり泣いていました。

駐車場から美術館までは少し歩きます。2歳の娘と一緒だと、どうしてもゆっくりになります。そんなのはおかいまいなしに、夫はどんどん先に行ってしまいます。

鑑賞した後、隣接する公園で遊びました。途中で夫が休憩すると言ったので、私と子供たちで遊んでいました。そろそろお昼だと思い、周りを見渡しましたが、夫はいません。一人で本屋に行っていました。

モラハラに気づいて1ヶ月ほど経った頃の話です。私も夫に対する反応が変わりました。それを夫は察知したのか、言葉の暴力や無視が明らかにエスカレートしていました。この日も無視が5日ほど続いた後の出来事です。もう、家族に合わせることはなく、モラ夫の自由です。

夫が長男にクイズを出します。

夫　「ホウレンソウという言葉があります。『ホウ』は報告、『レン』は連絡、
じゃあ『ソウ』は何だ？」

長男「相談！」
夫　「違うな。○○（次男）、『ソウ』は何だ？」

次男「・・・・・・倉庫？」
夫　「正解～♪」

夫　「（サラダのレタスを指して）はっぱは何枚？」
…（もともとの答え　8×8＝64）
長男「64枚！」
夫　「（馬鹿にした感じで）もっと多いだろー」

今までも、長男のように正解を言っても間違い、正解を言わなかったら、それはそれで「バカじゃねーか」と言われました。どっちにしてもダメ出しを受けます。

子供たちも小さい頃は、夫のふざけたクイズを楽しんでいました。でもこの頃は、日常的に馬鹿にされたり、「さすが」と皮肉っぽく言われたり、何か言ったら「はぁ？」と返されたりしていました。

家族の他愛もないクイズの時すら、パパの必要としている答えは何だ？と考えたのでしょう。正解なのに訳も分からず不正解にされて、混乱したと思います。昔なら、笑いながら「なんで？」と言えたことが、言えなくなっていました。暗い顔で黙っていました。

翌日、長男は大量のおねしょをしました。3歳くらいまではちょこちょこしていましたが、それ以来初めてです。

腹痛を訴えることも増えました。原因ははっきりわかりません。でも、確実にモラル・ハラスメントが影響していると思いました。夫のせいだけではありません。そんな夫に何も言えず、ちゃんと守ってあげられない母親の私も、十分原因だと思いました。この家庭の空気そのものが、子供にとって良くないと思いました。

※ちなみに当時小3だった長男も、今は中1。背も私と並び、たくましくなりました。学校から帰ってくると、歌いながらリビングに入ってきます。のびのび育っています。