暴力の世代間連鎖

真冬の雨の夜のおつかい

夫が子供たちに「トランプしよう。負けたらジュースを買いに行くこと。」と言いました。真冬の19時過ぎです。一番近い自販機までは3分くらいですが、田舎なので人通りはありません。雨も降っています。当然子供たちは嫌だと言いました。それでも強引にジャンケンをしてトランプを始めてしまいました。

長男が負けたので、夫は「買いに行け」と言います。私が「無理やり始めたんじゃん」と言っても聞く耳持たず。さすがに「私が行くよ」と言いましたが、夫「それじゃ意味がない」と。当時小3だった長男。一緒に行くことにしました。

帰って来てから、1時間くらい後に不機嫌モードで言いました。

  • 「車で行ったのか?」
  • 「歩いて行けよ」
  • 「○○(長男)が世の中に出ていくために慣れさせるんだよ。ジャンケンでランドセル持ったりするだろ」

なので私は、その時に学習すればいいと言って、とりあえず終わりにしました。「モラハラ」を知った翌日の出来事でした。これが私の日記の一番最初の出来事です。

義父もモラハラだと思う

モラハラから脱出後に、義姉妹と話す機会がありました。モラル・ハラスメントの話の中で、上記の話をしました。そうしたら姉妹で「私たちもあったね。よくお父さんが夜に『畑に行って○○採ってこい』って言いだして。真っ暗だから本当に怖くて嫌だった」そんな話を始めました。

義妹が「どうして兄はそうなったんだろう」と疑問を口にしたため、私は「自分が子供のころに親にされていると、してしまうケースが多いらしい」と答えました。そうしたら、ハッとして二人は顔を見合わせていました。私もお義母さんがよく怒鳴られたり、馬鹿にされたりするのを聞いてました。私自身、モラハラの自覚が無かった時は、お義母さんはよくこの人と一緒にいられるなぁと思ったものです。自分もされていたのですが…。

「暴力」を受けて育った子供は、「自分は絶対しない」と思っていても、いつのまにか配偶者や子供に「暴力」を振るってしまう…。それは、親から「暴力」を学習してしまったからです。それが世代間連鎖です。(みんなそうなるわけではありません!)

私の中では、身体的暴力のイメージしかありませんでした。しつけと称して殴られていた子供が、子供を持った時にやはり殴ってしまうというような。でも、モラル・ハラスメントも暴力です。精神的暴力です。

私には息子が2人います。(女の子は暴力を受けやすくなることが多いそうです)モラハラの事を知り、どうしようと思ったのがこの世代間連鎖でした。

今は夫の顔色をうかがい、突き刺さる言葉に傷つき、パパがいると落ち着かない子供たちが、大人になり、結婚し、そして妻や子供に暴言や無視を行うようになるのでしょうか?そうなってしまうまで、暴力にさらしてしまっていいのでしょうか?

「暴力」のある家を当たり前にしてはいけない。それも私が別居を選んだ理由の一つです。

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