鬱病、だからどうした

夫は鬱病だったのか

少し遅くなりましたが、以前、夫の『死ぬ死ぬ詐欺』に苦しんでいる方のコメントを読み、私が思っていたことを書こうと思います。夫が鬱病なのかどうかということについてです。

最初に断っておきますが、私は医者じゃないので、本当に鬱病なのかどうか診断できる立場ではありません。

私の夫が亡くなった時、警察の方に「ダンナさんは、鬱病とかで病院に通っていたことがありますか?」と聞かれました。数日前に、たまたま夫を見かけた知り合いは、後から「あの時、すごく顔色悪くて、どうしたのかなって思ったんだよ」と言っていました。他にも、流れで夫の事を話すことがあると、「ダンナさん、鬱病だったのかな?」と言われることがありました。

確かに「自殺」=「鬱病」ってイメージがあります。実際、夫は鬱の状態だったのかもしれません。

でも、それがなんだっていうのでしょう。

夫を鬱病に追い込んだ、私が悪いのでしょうか?私はいつまでも、夫の「家庭内イジメ」に耐え続けなければならないのでしょうか。夫を鬱病にしないために?子どもが父親の顔色を見てビクビクしている、そんな状態を続けるのが正解だったのでしょうか。

会社でパワハラ上司のせいで鬱病になったのではありません。自分が妻にモラハラをし、その結果、妻が出て行ったのです。そもそもの始まりには目を向けず、たった今の自分の状況だけを嘆き悲しんでいるだけなのです。夫は鬱っぽい状態にあったのかもしれませんが、私に対する憎しみ・恨みは持っていただろうし(メールの文面から)、やはり遺書や行動を見ても、あてつけに近いとしか思えませんでした。

私のせいではない

コメント下さった方の夫も、そもそもモラハラをしている。妻がそれに耐えられなくなり、別れたい的なことを言った。「俺は死ぬ」死ぬ死ぬ詐欺が始まった。夫は本当に鬱病なのか…。

ほんの数行のコメントで断言なんかはできないのですが、それでもこの流れは、鬱病じゃないですよね。私の友達に不安障害・鬱病の人がいます。その子は、何がどうではなく、死にたくなることがあるそうで、夫・子供たちも心配しています。その子は、今から死ぬだの、紐を用意したりはしません。ただ、すごく思い詰めて静かになる時があり、それを見て家族は突発的に飛び出して行ってしまいそうな危うい感じをキャッチして「死んじゃダメ」と止めるそうです。

私も夫が亡くなった時、夫は鬱病だったのかなって思いました。そして私のせいで夫は死んだのかと思いました。折に触れ、そのことを考えました。そして私が出した結論は「夫が死んだ直接の原因は私なんだろう、でも、私のせいではない」です。

夫は夫で、自分のしてきたことに向き合わなければなりません。私は私で、自分のしてきたことに向き合わなければなりません。相手を責めても、自分を責めても意味が無い。コメントしてくれた方に言葉を掛けるとしたら、自分を脅したり傷つける人のそばにいることはない、でしょうか。

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コメント

  1. yome より:

    勝手な想像ですが…
    夫さんも、『死ぬ死ぬ詐欺』さんも、すごくかまって欲しかったんだろうな。
    調停であろうがなんだろうが、夫さんからすれば自分がおやんちゃ言って甘え、妻と繋がっていられる場。それがなくなり、かまってもらうことは今度二度とないのかもしれないという当たり前の現実に気付き、生きる意味がなくなったから自分で自分の人生を終わりにしたのかな。
    モラハラは最後まで自分の事しか考えられません。
    自分以外の人間にも心があり、喜怒哀楽があります。それを理解できないのがモラハラをする人です。
    調停だろうが子供だろうが、接点がある限りモラハラは続きます。
    モラハラ夫なんて死ねばいいのに、と思っています。
    別居後調停を始めて二年半のシングルマザーの素直な思いです。

    • つうこ より:

      yomeさん、コメントありがとうございます。
      別居、調停お疲れさまです。決着はまだついていない感じでしょうか?
      夫が生きていれば、面会交流でつながっていて、頻度は減ると言えどモラハラは続いていたと想像できます。

      「モラ夫は自分以外の人間にも心があり、喜怒哀楽があるのを理解できない」本当にその通りだと思います。別居前に自分の気持ちを整理して、最終的に私が辛いのはそこなんだと思いました。
      こっちはあれもこれも望んでない。ただ一人の人間として見てくれてれば、夫のそばにいたのに。多少のかまってちゃんは多めにみれただろうに。残念です。

      • yome より:

        つうこさん、返信ありがとうございます。
        ほんと残念ですね。時間が解消してくれることを願います。
        夫婦関係が改善するケースが皆無ではないので、頭では変わらないとは思いつつ関係改善できる可能性を信じたくて悩み苦しむ。どんなきっかけであるにせよ、それが断ち切れたのは有難いことです。
        モラ夫は不変で他責で、子供からすれば唯一無二の親です。幼児期だけの同居生活でも狂った規範は染みつきますし、大切な父親です。子どものケアも頭が痛いですね。
        私の調停は離婚+婚姻費用→面会交流→離婚(いまここ)で、まだ決着はついていません。

        • つうこ より:

          yomeさん、ありがとうございます。
          調停を始めてから2年半で、まだ決着がついていないとのこと。本当にお疲れさまです。
          ここまでくると、モラ夫の嫌がらせとしか思えません。それが基本スタイルなのはわかっていますが…。
          子供にとっては、なんだかんだいっても父親。おいそれと悪く言いたくありません。でも、子供の中に夫の暴言の片鱗を見ると、どのようにしつけていけばいいのか悩む時があります。
          頑張っている方に頑張れというのは良くないとも聞きますが、それでも頑張ってと応援させてください!