まっち~さんの『夫からのモラル・ハラスメント』を読んで

最初のページから心臓バクバク

私が初めてまっち~さんを知ったのは、『モラル・ハラスメント被害者同盟』の中の『完全突然脱出マニュアル』でした。何度も読んで、ブログも見にいきました。その頃にはすでに再婚されていました。当時はあまり時間も無かったので、必要最小限だけ見るという感じでした。

本が出版されたのは、私が脱出して1年後。すでにケリがついていたので、あえて読むこともありませんでした。そしてつい最近、図書館でいつもは通らない本棚を何気なくみると、パッと目に入ってきました。これは借りてみようと思い、手に取りました。

実際読んでみた感想ですが、とにかくホラーというか、もう怖くて、自分がモラハラ渦中だった時のように心拍数MAX状態になりました。呼吸を忘れかけるというか。本当にモラル・ハラスメントは精神的に追い詰められるんだと改めて思いました。

そして、脱出前にこの本があったら心強かったなぁと思いました。この本をもっと前に読んでいたら、私はブログを始めていなかったと思います(^^;  私が脱出前・脱出後、そして落ち着いてから考えていたこと、それらがみんな詰まっていると感じました。

モラ夫は変わらない(何度も言いたい)

脱出後、お子さんが病気になり、結局夫に迎えに来てもらい、新居まで送ってもらう。そこから週末子どもを預けるようになり、プチ同居、毎日電話がくるようになる…。やり直しを考え始めるまっち~さん。でも、ふとしたことで今までの辛い記憶がよみがえり、「突然来るのはやめてほしい」と拒否した途端、モラハラ復活。

もう、この流れが怖くて怖くて。外側から見てると「ダメだよー、連絡取らないで!」と言いたくなります。まっち~さん自身、モラ夫は治らないというのは情報としてしっかり持っていた。それでもやっぱり、迷って悩んで、もしかしたらやり直せるのかと思ってしまう。

この感覚は、私も、そしてあなたも同じく持っているものだと思います。だからこそ、こういう経験談を生かさなければと思います。

まっち~さんのブログを何回か拝見したときに思ったのが「私はこんなにひどくないから」です。だからモラハラじゃなくて、私の行いのせいだと。でもこの本は教えてくれます。

「毎日じゃないから…」とか、「まっち~さんよりマシだから」・・・モラハラの渦中にいる被害者は、健全な判断ができなくなっているのだ。私自身もそうだった。だからこそ、夫があなたに対してしていることが軽いのか重いのか、ひとりで堂々巡りせずに、第三者に判断してもらうことをお勧めする

ー『夫からのモラル・ハラスメント』まっち~ p61ー

経験談だけではなく、なぜ被害者になったのかとか、モラ夫に対しての考え方とか、脱出前も脱出後も支えになってくれると思います。私がこのブログで言っていることもあるし、これから言おうと思っていたこともあるし、おススメです!

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