話しかける時はタイミングを見なくてはならない
とにかく私に話はさせてくれません。世間では夫が会社から帰ってくると、妻が近所の噂話や愚痴を延々聞かせるなんて話もありますが、私の家ではありえませんでした。
子供の話や、大きい買い物の話など、必要な話をする時もタイミングを見計らって話していました。テレビを見ているときは絶対ダメです。CMだからと思って話しても、また番組が始める時は「今、これ見てるから。」と強制終了です。
(モラハラ)被害者の《話を聞いてもらう権利》は拒否される。加害者は被害者の言葉などには関心を持たず、相手の言うことに耳を傾けようとさえしないのだ。 ー『モラル・ハラスメント』マリー=フランス・イルゴイエンヌ p169ー
夫がたくさん話して、話の流れから次に私の番という時も、やっぱり「悪い、今これ見てるから。」または「待って!ウェイティング!」と言って席を立って、戻ってきてからも手振りで"待て″とするだけ。他にも「あ!なんだこれ?」と話をそらせて、そのまま終わりにしてしまうこともありました。
最初は気のせいか、たまたまかと思っていました。何かモヤモヤしたまま、それ以上は話しかけられませんでした。でも、モラハラを知って、注意深く見てると、夫は明らかに私の話を聞く気はありませんでした。
私が話すたびに言われたこと
- 「何が言いたいのか全然わからない」
- 「つまり何?」
- (私がすぐ理解しないと)「鈍い」
- (嫌味っぽく)「さすが」
- (わざと)「え?もう一回言って」(馬鹿にした笑いを浮かべながら)
- 「話が長いよ~」
書いてて悲しくなってきました…(T_T)
夫には何度も「ママちゃん、話が長いよ~。」と言われていたので、話しかける際は頭の中できちんと整理して、仕事の報告のような話し方になっていました。言いたいことは3点あります、みたいな。本当にどうかしてました。
20秒くらいにまとめた話でさえ、「長い」と言われ途方にくれました。リビングにいくつかあったダウンライトをLEDに替えるかどうか、電気屋さんに見てもらった結果の話です。こんな話でさえ、まともに話すことができませんでした。もちろん、もとは夫からの話です。
このように、一方的な会話でしたが、夫の中では『会話の多い夫婦』ということになっていました。たまにテレビで夫婦の会話時間なんてやっていますよね。それを見て「うちは会話多いからなぁ」って。そして、まさかの離婚調停でも調停委員にそう伝えていました。
本当に自分だけなんです、モラ夫が興味あるのは。意思の疎通は無理でした。