記念日は好き
結婚1周年に夫がプレゼントしてくれたのが、スイートテンのネックレスでした。仕事上、よくラジオを聞いていて、CMで”結婚10周年にダイヤ10粒のネックレスを”というのがあったらしく、なぜか1周年に買ってきました。
私は基本的に誰かからのプレゼントはとても嬉しく思う方ですが、この時はちょっとがっかりしてしまいました。そもそもアクセサリーはほとんどつけないのですが、デザインもちょっと古いというか、まぁお花の形だったのです。よく考えれば、本来10年後にもらうものだから、若い人向けじゃないのかも。
この時は、夫がサプライズでアクセサリーを買ってくれたということで、ちょっと自分で選びたかったなぁという思いはあったものの、ありがたく受け取りました。
時は流れ、10周年。夫が結婚10周年を迎えたということで、私の誕生日にハンドメイドの靴をオーダーしてあげようと言いました。10万円くらいするそうです。
私は気持ちはありがたいけど、そんな高い靴いいよと言いました。もちろん言葉を選びながら。もし何かプレゼントしたいという気持ちがあるなら、私は家族旅行がしたいと言いました。10万円あれば、5人でも行けますよね。でもすでに夫はネットで色々調べていて、買う気満々で聞く耳持たず。
自己満足のためのプレゼント
そのころはモラハラを知らなかったけれど、言葉の暴力がひどくなっていて、しんどくなってきた頃でした。まだ小さい子供が3人いて、私だけ10万円もする靴を買ってもらっても全然嬉しくないと思いました。それなら家族みんなで楽しめる何かがいいと思いました。
でもきっと夫は、”結婚10周年に妻に高額なプレゼントをする俺”に酔いたかったのだと思います。結局、義母と子供たちを連れて靴屋近くの観光スポットに行った後、みんなを車で待たせながら、私の靴のサイズやデザインを決めました。私は車の中が気になって、靴どころじゃありません。
そしてやっぱりというか、ケンカになった日の事(一方的ですが)→『話し合いができない』
「高ぇ靴、買ってやったじゃねぇか。何でそういうこと言うかわかんねぇ」と返されました。
いやいやいや。私全然買ってほしくなかったんだけどな。もちろんプレゼントに文句言うつもりなんてないんだけど。本来ならありがとうって話なんだけど。でも、何か違和感がある。すっきりしない。だって、私のためのプレゼントじゃないよね。私の欲しいものは何かって考えた結果じゃないよね…。
こんなにやってあげてる自分、その俺様に逆らうとはどういうことだ、というのがビンビン伝わってきました。実はこの靴の話は、別居後の反省の手紙にも登場しました。『つうこのお母さんにも買ってあげたいって本気で思っていました』どれだけ自分の価値観しか大事にしないのでしょうか。
後から恩着せがましくされるくらいなら、本当にプレゼントなんていらないです。でも、よその方たちが一部だけ聞いたら「優しいダンナさんだね~」ときっと言うんでしょうね。