モラハラを知る前の、離婚の決意

「俺だって我慢している」

夫のモラハラがエスカレートしていき、本当に、心底呆れたように、「使えねぇな」「気が利かねぇな」「馬鹿じゃねぇの」という言葉が増えました。昔からありましたが、以前は口調としてはもっと軽口・冗談に聞こえました。「よその奥さんは○○なのに」など比べられることも増えました。そのうち私は、夫は私の事が本当に嫌になって、でも男の方から離婚を切り出してはいけないと我慢しているのかもしれないと思い始めました。

この頃の体調は最悪でした。→『妻の病気は妻のせい、夫の病気も妻のせい』

ちゃんと話した方がいいかも？の結果はこちら→『話し合いができない』

次男がそけいヘルニアの手術で、病院に入院する日のことです。

夫「おっかさん、朝から火、燃したかな？」

私「知らないよ？」

私の住んでいた地域は田舎で庭も広く、敷地内同居している義母は、よく落ち葉などを庭で燃やしていました。その日の朝、たまたま夫が細く白い煙が上っている様子を見たようです。

夫「知ってなきゃダメだろ。もし火事にでもなったらどうすんだよ」怒鳴り声に近い感じ。

正直、私もはぁ？って思いました。燃しているのはいつものことだし、なんで私が把握してないからって怒られなきゃいけないのかわからないし（夫が気をつけててもいいですよね）、それも忙しく朝食準備している中で。私は前回の話し合いでも懲りずに、言わなきゃわからないと緊張しながらも言ってしまいました。

「そんなことぐらいで、なんで怒られなきゃいけないの？」

そんなことってなんだよ！から始まり、なんかマシンガンのようにガーッと言われ、そして

「俺が悪いって言うんだろ？俺だって言いたいこと我慢してるんだ。じじ、ばば（自分の親）だってそうだと思うよ。夫婦なんてみんなそうやって、やっていってるんだよ！」

「俺だったら、何か言われたら自分が悪いのかって反省するけどねー」

朝食を食べていた子供たちはシーンとして、パパの顔を見ています。私は唖然としてしまいました。我慢？あれだけ好きなこと言ってても、それでもまだ我慢してるの？じゃあもう私無理じゃない？

今、改めて夫の言葉を振り返ると、めちゃくちゃですよね。私に何か言われた夫は、自分が悪いのかって反省したことないと思いますが…。

朝にそんなことがありましたが、私と次男は手術のために入院しに行きました。手術は翌日なので、私は一旦家に戻りました。そしてその日の夜、夫は飲みに行きました。モラハラがエスカレートしてからは、面白くないことがあると飲みに行くことが増えました。それにしても、子供が入院中に行くなんてなぁと心底がっかりしました。

離婚を決意する

翌日、麻酔からまだ目が覚めない次男のベッドのそばで、私は手帳に決意を書きました。

『あと半年頑張ろう。文句を言われないように、部屋をきれいにして、子供の世話もしっかりして、それでも夫が変わらなかったら離婚しよう』

最初は自分の事を責めていました。私がもっとちゃんとやらなきゃって思っていました。夫の望み通りにできない、ダメな自分。どうして？なんで他の奥さんみたいにできないの？って。でも今回のやりとりで、夫は私が何をしてもイライラしてしまうくらい嫌になったのかも。それなら期限を区切って頑張って、ダメなら別れよう。私じゃダメなんだ…。

その日の夜、子供１人いない分、寝かしつけ後はゆっくりした感じでした。たまたまネットを見てて「モラル・ハラスメント」に出会いました。これはなんというか奇跡ですよね。もし、この言葉に出会わなかったら、たぶん半年頑張って、結局もっとひどい状態になって、『離婚』の言葉を切り出していたと思います。そうしたらどうなっていたのだろう。

モラハラがさらに加速していたと思います。お前に何ができるって言われて、最悪子供の親権を夫に渡して、１人になっていたかもしれません。

私は、少しでもモラハラが軽い（ていうのも嫌ですが）うちに、ネット検索で「モラハラ」を知ってほしいと思います。なので、具体的な別居方法など以外にも、普段のモラ夫の様子をブログに綴っています。おかしいなと思って検索して、できたらお子さんが小さいうちに決断できたらなって。本当はモラ夫という人種がいない世の中にしたいですけど。